やらなきゃいけないとわかっていても、なかなか行動に移せない。
それが人間の性というものです。
そしてその重い腰を、どうやったら上げられるのかというと、
本当に切羽詰まって絶対にやるしかないという状況に追い込まれたとき、そのときだけです。
例えば、学校の宿題。だれもがやらなきゃいけないことはわかっているんです。でも、今やるのは面倒くさいから後回しにしてしまうんです。それは、まだ明日までに時間があるから、後回しにしても後でできるだろうという考えがあるから生まれるものです。
他のことでもそうです。人間は生まれ持って、とっても便利にできていて、重要だけど期限までにまだ時間があるものに対しては、非常に楽観的に考えるようになっています。
逆に、重要でかつ緊急性の高いものに対しては、半ば衝動的・強制的に自らの身体を動かすようにできています。追い込まれた状況で、焦りを感じて手に汗握りながらも高い集中力でその状況を何とかしようと試みるのは、そうした性質ゆえのものです。
つまり、結局人間は、どれだけ重要なことがあったとしても、そこに緊急性がないと自然と「サボる」ようにできているのですね。
でも、サボって後回しにして、本当に追い込まれてから焦ってやった行動の結果というのは、悲惨なものです。時間をかけずにとりあえず期限までに終わらせることだけを考えて行った作業に、質の高いものを結果を生み出せるはずはありませんからね。
結局「質」というのは、時間のある時に、何度も何度も挑戦して、失敗して、修正して、また挑戦してを繰り返していくうちに高まっていくものです。
例えば宿題も、期限ギリギリにざっと1回やるよりも、時間に余裕を持ってやってそのあと2回か3回くらい見直しをしたほうが、正答率が高くなるのは明らかです。
だから
どれだけ期限が与えられていたとしても、その課題は「今すぐ」やる。
これが、正解の行動です。
それができるようになるために、大切なことは、
「自分で期限を決め直す」ことです。
例えば本当の期限が3日後だとしたら、自分の中での期限は「今日まで」と決め直す。
宿題の期限が明日までなら、自分の中で「今から1時間後」までと、より細かい時間設定に決め直すことです。
こうすることで、全ての課題が「重要かつ緊急度の高い」ものに変わって、自然と身体を動かし、高い集中力で課題に取り組むことができるようになります。
ただし、自分で決めた期限は強固に守ってくださいね。
人間はいつだって「時間」の奴隷です。
その「時間」を支配できる人になりましょう。
リトルステップ 塾担当 渡部岳(わたなべがく)
投稿者プロフィール
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リトルステップで学習塾を担当している渡辺です。
高畑小学校→道塚小学校→六郷中学校→東京高等学校→明治大学政治経済学部。
大学では『都市政策』専門家の市川宏雄教授のもとでゼミ活動を行い、その中で大田区長に対して「大田区の外国人観光客向け観光プラン」の政策提言を行いました。また、文学部で教職員課程の教授でもある齋藤孝教授から2年間教育方法・授業論等を学び、その教えを基に現在教育活動を行っています。
2019年3月まで学校現場でクラス担任をやっていて、現在も非常勤講師として学校現場に携わっています。
学校と塾と家庭の連携を図り、子どもたちをより良い進路へと導いていけるように最善を尽くします。よろしくお願い致します。
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