「1%の可能性があれば必ずできる」
新庄剛志さんは、去年の11月にそう言って14年間離れていたプロ野球選手の復帰を目指す宣言をしました。
年齢は48歳。
誰がどう考えても無謀な挑戦でした。
新庄さんは1年間目一杯体を鍛え上げ、先週行われたプロ野球のトライアウトで、チャンスの場面でタイムリーヒットを放ち、私たちに「夢」への期待を与えてくれました。
昨日トライアウトの結果が出て、
無念にも合格ならず、、、
プロ野球選手に復帰するという「夢」は、儚くも消え去りました。
結果は、ある意味で誰もが予想していた結果でした。
99%無理だと思われていた挑戦に、その確率通りに失敗に終わったという、周囲から見ればただそれだけの結果でした。
だったら最初から挑戦しないほうがよかったのではないか。
でもきっと、そうではないのですね。
新庄さんはこの1年間の挑戦の中でこんなことを言っていました。
「受からなかったら別の方向でいいやじゃ受からないんですよ。受かるんだ。入る。っていう気持ちでやっていかないと」
この言葉の通り、新庄さんはこの1年間プロ野球選手になることだけを考えて、トレーニングも練習も食事も、全てを全身全霊かけてやってきました。
時に自分の体力や技術の衰えを感じる中で、「やっぱり無理か」と諦めて心折れそうになる時もあったそうです。
それでも、自分には退路がないと、自分の確かな「夢」を信じて、そこだけに集中して努力を続けたそうです。
その成果は、合格こそならなかったものの、確かにトライアウトの打席での結果に表現されました。
また、新庄さんはこうも語っていました。
「14年間のブランクがあってプロ野球選手になるって、おもしろくないですか?だって、誰もやったことがないんだから」と。
自分が自分の挑戦をおもしろいと思って、どんなにその挑戦の過程が辛くても、苦しくても、無謀でも、それを楽しいと思っていることが、新庄さんのここまでの挑戦を支えていたのだと思います。
トライアウトを終えた新庄さんは、
「挑戦したことに悔いはなし。みんなにも挑戦する楽しさをわかってほしいなぁ」
とつづっていました。
1%の可能性にかけること。
これには、勇気も能力をいることですが、
誰もやったことのないことに、熱中して、全力傾けて、楽しんで、その挑戦を面白がってやることに、きっと大きな意味があるのだろうと思います。
もちろん、その挑戦には、成功することも失敗することもあります。
成功すれば、その挑戦は間違っていなかったと証明することができ、人生の中でも最高の功績を残すことができます。
逆に失敗をしても、自分が命をかけて挑戦したそのこと自体に、きっと大きな貴重な財産を得ることになるのだと思います。
その境地はきっとその経験をした人にしかわからない世界です。
みんなも受験や、大きな夢や目標に向けて、人生かけた挑戦をしなければならない時がやってくるかもしれません。
またその時同時に、安全牌の確実な道が用意されているかもしれません。
みんなはどっちの道を選ぶでしょうか。
挑戦すれば1%の可能性。
安全牌を行けば、多くの人が歩むことができる80〜90%安定な道。
その時君がどの道を選ぶのか。
新庄さんが教えてくれた「1%の可能性にかける楽しさ」をもとに、考えたいところです。
リトルステップ 塾担当 渡部岳(わたなべがく)
投稿者プロフィール
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リトルステップで学習塾を担当している渡辺です。
高畑小学校→道塚小学校→六郷中学校→東京高等学校→明治大学政治経済学部。
大学では『都市政策』専門家の市川宏雄教授のもとでゼミ活動を行い、その中で大田区長に対して「大田区の外国人観光客向け観光プラン」の政策提言を行いました。また、文学部で教職員課程の教授でもある齋藤孝教授から2年間教育方法・授業論等を学び、その教えを基に現在教育活動を行っています。
2019年3月まで学校現場でクラス担任をやっていて、現在も非常勤講師として学校現場に携わっています。
学校と塾と家庭の連携を図り、子どもたちをより良い進路へと導いていけるように最善を尽くします。よろしくお願い致します。
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