知識ない人ほど自信が高い!?

みなさん、「ダニング=クルーガー効果」を知っていますか。

 

これは、社会学者のダニングさんと、クルーガーさんという2人の人物が、「自信」の高い人はどのような人なのかというのを明らかにした研究です。

 

この効果によると、

①知識や能力がない人は総じて自信が高く、

②その後、多くの人と会話をしたり人生の難しい問題に直面していくことで、 自分には知識や能力もないことに気づき、自信レベルが一気に低くなり、

③そこから懸命に勉強をして自分の能力や知識を専門家レベルまで高め続けていくことで、再び自信を取り戻す、

ということが起こるそうです。

 

画像出典:Wikipedia Commons

 

これはなんとなく私もわかる気がします。

まだ、自分が小中高生だったころ、かなり自分の自信レベルは高かったと思います。その当時はまだまだ世の中のことをほとんど何も知らず、世界は常に学校だけの世界で、その中で与えられた課題を一生懸命にやっていれば、結果は必ずついてくるという感じでした。

特段、知識や能力がなくても、ただ与えられている課題をやって結果を出せば、それだけで高い点数をもらえて、褒められるような世界でした。

 

しかし、大学生以降、周囲には明らかに自分よりも能力が高い人たちが存在し、常に答えのない問題に、私がいつも行き詰まっている間に、彼らはそれまでに培ってきた知識や能力を総動員してそれらの問題を次々に解決していっていました。

その様子を目の当たりにして、自分がいかに無知でこれまでにいかに能力を身につけてこなかったのかということを感じ、ものすごく劣等感を感じ、自信も失いました。

そういったもどかしさや悔しさを持ちながら、大学時代は自分でたくさん勉強したり、本を読んだり、いろいろなチャレンジをして経験を積み重ねたりしていきました。

そうした過程で、少しずつ自分の「自信」が回復してきたように思います。

 

 

人間が成長するために必要なのは「勇気」と「自信」だと思っています。

人間誰しも最初はこの2つを持ち合わせているはずです。だから、まだ「勇気」と「自信」を持ち合わせている段階では、何事も物おじせずに、いろいろなことにチャレンジしていって多くの経験を積んでいってほしいと思います。私が塾でみている感じでは、小学生ぐらいの子たちはみんなこの「勇気」と「自信」を持っています。

しかし、そうしていろいろなことにチャレンジしている段階で、いつか思うように結果がついてこなかったり、周りのすごい人たちをみたりして、「自信」を失うときが必ずやってきます。そういう時に、「勇気」だけは失ってはいけません。

 

「自信」がなくても、成長のために行動し続ける「勇気」。

これを持っていれば必ず再び「自信」を取り戻す日がやってくるはずです。この段階での「自信」は行動をし続けて「結果」を出すことで初めて生み出されるものです。結果が出るまで懸命に「勇気」をもって努力を続けることが大切です。

そして、大人になって「自信」がまた戻ってきたら、自分が「勇気」と「自信」をもってほかの人のために役に立てる仕事で、世の中に貢献していってほしいと思います。

 

子供たちにとって、今大切なのは、根拠のない「自信」と「勇気」です。

真の「自信」を獲得するために、日々努力を続けていきましょう!!

 

 

リトルステップ 塾担当 渡部岳(わたなべがく)

 

 

 

 

投稿者プロフィール

watanabe
watanabeリトルステップ塾講師
リトルステップで学習塾を担当している渡辺です。
高畑小学校→道塚小学校→六郷中学校→東京高等学校→明治大学政治経済学部。
大学では『都市政策』専門家の市川宏雄教授のもとでゼミ活動を行い、その中で大田区長に対して「大田区の外国人観光客向け観光プラン」の政策提言を行いました。また、文学部で教職員課程の教授でもある齋藤孝教授から2年間教育方法・授業論等を学び、その教えを基に現在教育活動を行っています。
2019年3月まで学校現場でクラス担任をやっていて、現在も非常勤講師として学校現場に携わっています。
学校と塾と家庭の連携を図り、子どもたちをより良い進路へと導いていけるように最善を尽くします。よろしくお願い致します。