「旅では、『せっかくだから』という言葉を何よりも大切にすべきだ」
これは、私の大学時代の友達が残した言葉です。
彼は、大学時代にサウナの魅力のとりつかれ、それ以来日本全国のサウナを渡り歩くようになり、それでも飽き足りなくなって、社会人になってからのある連休に、サウナの本場であるフィンランドへと一人旅へと渡ったのでありました。その旅の後に、SNS上で旅の記録の一節として残していた言葉がこのセリフでした。
フィンランドはムーミンの発祥地でもあり、当然ながら多くのいわゆる多くの観光客が訪れる観光地というものが存在するわけなのですが、彼はほとんどそういった有名どころの観光地には一瞥もくれず、ひたすらにサウナだけを追い求めて旅をしていたそうです。私としては、その猛烈なサウナ愛に感服せざるを得ないわけでありますが。
そんな彼が残した、
「旅では、『せっかくだから』という言葉を何よりも大切にすべきだ」
という言葉が妙に私の心に突き刺さっています。
この言葉はもちろん、単純に「旅行をする」ということにおいて、文字通り「せっかく来たんだからお金を使ってでもいろいろな体験しないとね」という意味で捉えることが一つの解釈ではありますが、
それと同時に私は、普段みんながやっている勉強においてもこの心持ちはとても大切なんじゃないかなと思っています。
勉強というのは、過去の人たちが築き上げてきた知識を、過去にジャーニー(さかのぼって)して学んでいくという意味で言えば、私は旅の一つだと思っています。
しかし、正直その旅は、みんなにとってはあまりおもしろくないものなのかもしれません。
でも、おもしろい・楽しい・つまらないという基準だけで、やるかやらないかを決めてしまうのは、私にはなんだかもったいないような気がしてならないのです。
「せっかく勉強しているんだから、もうちょっと深く学んでみようかな」「せっかく勉強の旅をしているんだから、いろいろな過去の人たちの追体験をしてみようかな」
そういう、おもしろい・おもしろくないにかかわらず、「せっかくだから」という感覚で、勉強をしていると、いつか気づいたらその体験や知識が、将来の自分の生き方の幅を広げる大きな武器になっていたりするものなのです。
みなさんはまだ、小学生・中学生・高校生です。まだ生徒でいられるからこそ、多くの知識を大人の人たちから無条件に教えてもらえます。「せっかく」の機会ですから、学べる分だけとりあえずたくさん学んでおきましょう!!
人生という旅では、『せっかくだから』という言葉が何よりも大切なんですから。
リトルステップ 塾担当 渡部岳(わたなべがく)
投稿者プロフィール

- リトルステップ塾講師
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リトルステップで学習塾を担当している渡辺です。
高畑小学校→道塚小学校→六郷中学校→東京高等学校→明治大学政治経済学部。
大学では『都市政策』専門家の市川宏雄教授のもとでゼミ活動を行い、その中で大田区長に対して「大田区の外国人観光客向け観光プラン」の政策提言を行いました。また、文学部で教職員課程の教授でもある齋藤孝教授から2年間教育方法・授業論等を学び、その教えを基に現在教育活動を行っています。
2019年3月まで学校現場でクラス担任をやっていて、現在も非常勤講師として学校現場に携わっています。
学校と塾と家庭の連携を図り、子どもたちをより良い進路へと導いていけるように最善を尽くします。よろしくお願い致します。
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