こんにちは。リトルステップ塾担当の渡部です。
リトルステップの授業は基本的に1科目30分で授業を行なっています。(1日30分授業×3コマが1日の総授業時間の基本になっています)
30分というと、授業をやる時間としては非常に短い気がしますよね。
だいたい学校の授業は50分が基本ですし、何かテストをやるとなった時も60分で行うというのが、教育現場のスタンダードですから。
でも50分や60分何かを継続してやるというのは意外に大変なことです。
学校の授業でも、正直50分休みなく授業をし続けるというのは、生徒にとっても退屈な時間ですし、教員も教員で生徒に飽きさせないようにと、つい無駄話をしてしまって結局50分の授業のうち10分くらいは授業の本筋とは関係ない雑談をするということこともよくあることです。
また、テストも60分継続してできるのは、それがテストであるというそれなりの緊張感があって必然的に集中力を強いられる環境にあるからです。しかし、テストが終わった後はかなりの疲れがたまって「もう何もしたくない」という状態になることはよくありますよね。
要はそれぐらい50分や60分、またはそれ以上の時間、集中力を持続させるには労力が必要になるということです。
長い時間かけて作業を行うことは、何か一つの作業に没頭して集中して結果を出すというのであれば問題ないのですが、
たくさんの科目を一気に勉強するとか、複数の作業を一気に終わらせるといった、
マルチタスクをこなすには、一つの作業に多くの時間を費やすというのは非常に非効率的になります。
第一に、これは個人差があるとは思いますが、感覚的に1時間以上の時間は長く感じ、これから1時間以上かけて何か作業を行なうぞとなったときに、それなりに覚悟といいますか意志の力が働かないとなかなかその作業になかなかとりくめません。
要は何か作業を始める際の心理的な負担が大きいということですね。
そうなると始まる前からストレスや疲れがたまった状態になってその後の別の作業をやるための持続力や継続力が続かなくなります。
また、人間が100%の集中力を継続できる時間というのはある程度決まっていて、あまり長時間作業を続けていても、最大限に集中できていない時間が生まれてしまうということもあります。
よって、長時間継続して一つの作業を続けるというのは非常に効率が悪くなってしまうのです。
だいたい人間が継続して集中できる限界の時間帯は「30分」です。
多くのテレビアニメが30分で終わるのはそのためです。
さらにその「30分」の集中をより研ぎ澄ますためには
「30分」をより細かく分割して「15分」区切りで大きく2つに分割します。
そうすると30分の中に変化が生まれて脳が飽きなくなり集中力が続くようになります。
さらにその「15分」を「15秒」区切りで分割して、同じ作業の中でも15秒ずつで少し変化をつけるように意識します。
例えば、数学の勉強で計算問題を解くなら一問に解く時間を「15秒」以内に設定して、15秒たったら次の問題にうつるようにして頭の切り替えをおこないます。そして「15分」たったらそれまで「基礎」の計算問題を解いていたのを「応用」に切り替え、また「15秒」単位で問題を切り替えながら、「30分」でその単元の基礎と応用を定着させていくというイメージです。
こうすることで脳が飽きることなく無駄な思考をすることなく、効率的に学習を行なっていくことが可能になります。
テレビアニメ「ドラえもん」を思い出してみてください。だいたいの話が15分単位になっていて15分でCMが入るようになっています。さらに「ドラえもん」の映像は、よく見ているとわかるのですが、15分の話の中でコマのアングルがだいたい15秒以内ごとに切り替わっていきます。
この「ドラえもん」に象徴される、「30分」「15分」「15秒」の法則が、物事を効率的に行っていくための黄金比なのです。
このように、何か一つの作業を最小限に分けて「15秒」、2つに分けて「15分」、大きく見て「30分」という区切りで考えると、効率的かつ最も負担が少ない形で集中が持続できるようになります。
リトルステップではそういった意味もあって30分一区切りの授業スタイルを導入しているわけですが、ぜひみなさんにもこの感覚をもってあらゆる作業をこなしていって欲しいと思います。
勉強をする時、テレビを見る時、本を読む時、ゲームをする時、ご飯を食べる時、宿題をする時、などなど
あらゆる場面で「15秒」「15分」「30分」の黄金比を意識してみてください!
驚くぐらい自分の今までの限界を超えた、より能率的で濃密な時間を過ごした感覚がみなぎってくるはずですよ!!
リトルステップ 塾担当 渡部岳(わたなべがく)
投稿者プロフィール

- リトルステップ塾講師
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リトルステップで学習塾を担当している渡辺です。
高畑小学校→道塚小学校→六郷中学校→東京高等学校→明治大学政治経済学部。
大学では『都市政策』専門家の市川宏雄教授のもとでゼミ活動を行い、その中で大田区長に対して「大田区の外国人観光客向け観光プラン」の政策提言を行いました。また、文学部で教職員課程の教授でもある齋藤孝教授から2年間教育方法・授業論等を学び、その教えを基に現在教育活動を行っています。
2019年3月まで学校現場でクラス担任をやっていて、現在も非常勤講師として学校現場に携わっています。
学校と塾と家庭の連携を図り、子どもたちをより良い進路へと導いていけるように最善を尽くします。よろしくお願い致します。
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