最近私は隙間時間に「アマゾンプライムビデオ」で映画を見ることにはまっているのですが、先日『日日是好日』という映画を見ました。
この映画は、主人公の典子(のりこ)が茶道教室に通い続けて「お茶」に触れ合う中で、人生の教訓を学んでいく様子を描いた作品となっています。
主人公の典子は「お茶」を始めてすぐの時、何度も何度も失敗をし、「茶道」の意味もわからずに稽古を続ける日々でした。
時には「なんでこんなことをやらなきゃいけないの?」「形式的にやる茶道になんの意味があるの?」といった疑問を持つようにもなります。
これは何か、中学生や高校生が勉強をする中で「なんのために勉強するの?」「こんな勉強をして将来何かの役に立つの?」といった疑問を持つことと似ていますね。
この疑問に対して茶道の先生はこう答えます。
「わけなんかどうでもいいから、とにかくこうするの。茶道ってそういうものなの。」
「頭で覚えようとしちゃだめなの。稽古は一回でも多くすることなの。そのうち手が勝手に動くようになるから。」
つまり、「意味なんか考えるよりもとにかくまずは手を動かしなさい」
ということ先生は言います。
これは少し納得しづらい答えですよね。
でも、これは実は勉強にも言えることだと私は思っています。
勉強することに、実は現時点では意味も理由もありません。(というか実感することができづらいです)
それは、今勉強したからといってそれが今すぐに自分の生活に直接的な影響を与えるということが少ないからです。
茶道も勉強も今すぐにその効果が表れる類のものではありません。
それをずっと何度も何度も継続してやり続けているうちに、何年後・何十年後かにその意味や価値を理解することができるようになるものなのです。
どんなに考えても答えの出ない問いに時間を費やすよりも、
とりあえず今目の前にある事柄をその意味や理由など考えずにただ無心でやり続けることが実はとても大事なことです。
そうして継続してやり続けているうちに、ある日突然その意味や価値にふと気づく瞬間がやってきます。
それは理屈では説明できないような境地であり、自らの視野を広げ成長へと導く素晴らしい境地です。
その境地に至るまで、とにかく今は今目の前にあることだけに集中して一生懸命に物事に取り組んでいきましょう。
リトルステップ 塾担当 渡部岳(わたなべがく)
投稿者プロフィール
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リトルステップで学習塾を担当している渡辺です。
高畑小学校→道塚小学校→六郷中学校→東京高等学校→明治大学政治経済学部。
大学では『都市政策』専門家の市川宏雄教授のもとでゼミ活動を行い、その中で大田区長に対して「大田区の外国人観光客向け観光プラン」の政策提言を行いました。また、文学部で教職員課程の教授でもある齋藤孝教授から2年間教育方法・授業論等を学び、その教えを基に現在教育活動を行っています。
2019年3月まで学校現場でクラス担任をやっていて、現在も非常勤講師として学校現場に携わっています。
学校と塾と家庭の連携を図り、子どもたちをより良い進路へと導いていけるように最善を尽くします。よろしくお願い致します。
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