12月ももう半ばを迎え、いよいよ「年の瀬」となってきました。
「年の瀬」というのは、川の瀬のように慌ただしい年の暮れ、といったような意味ですが、ことに受験生にとってはその切迫感と言いますか、慌ただしさというものが余計に感じられる季節となっているのではないでしょうか。
来年になればすぐに勝負の受験がやってきます。そのための準備を何としても12月中にやりとげなければならない、来年には何があっても課題を持ち越すことができない、まさに今はそんな時期です。
だからこそ、受験生にとってこの12月というのは一気に不安が押し寄せてくるものです。
「本当に来年自分は合格できるのだろうか」「新しい進路に進むことができるのだろうか」「今やっている努力が無駄になったらどうしよう」「勉強してても全然能力が伸びている気がしない」など、いろんな思いに駆られてきます。
冬の寒さの中で不安に押しつぶされそうになって眠れない夜を過ごしてしまうこともあるかもしれません。
でも、時は無情にもその過ぎるスピードを変えることなく刻一刻と進んでいきます。
その中で受験生にできることはただ一つ、時間の流れの中で今の自分ができる努力を地道に積み重ねていくだけ。
自分自身が立ち止まったり、後ろを振り向いたりしている時間などもうないのです。
そうはいっても不安や悩みは、どうやったってついて回るものです。
それに12月のこの時期は、皮肉にも勉強すればするほど不安が増大することもあるほどです。
そんな時にあらゆる不安を切り裂く、次の言葉をみんなに授けたいと思います。
「勇気は最善の殺害者である。勇気はまた苦悩への同情をも打ち殺す。…人間は生を見ることが深ければ深いほど、苦悩を見ることが深くなるのだ。それにしても、勇気は最善の殺害者である。攻撃する勇気は。それは死をも打ち殺す。つまり、勇気はこう言うのだ。『これが生だったのか。よし。もう一度』と」(『ツァラトゥストラ』/ニーチェ著 手塚富雄訳(中公文庫)より)
「勇気」がその不安や苦悩を全て消し去ってくれます。
どんなに苦しくてもつらくても、それでも勇気をもって「よしもう一回がんばるぞ」という気持ちで前に進み続けていれば、必ず来年に大きな喜びを手にすることができるはずです。
「年の瀬」のはやる気持ちを、「勇気」でコントロールして、一歩一歩来年に向けて着実に成長していく12月にしていきましょう。
リトルステップ 塾担当 渡部岳(わたなべがく)
投稿者プロフィール
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リトルステップで学習塾を担当している渡辺です。
高畑小学校→道塚小学校→六郷中学校→東京高等学校→明治大学政治経済学部。
大学では『都市政策』専門家の市川宏雄教授のもとでゼミ活動を行い、その中で大田区長に対して「大田区の外国人観光客向け観光プラン」の政策提言を行いました。また、文学部で教職員課程の教授でもある齋藤孝教授から2年間教育方法・授業論等を学び、その教えを基に現在教育活動を行っています。
2019年3月まで学校現場でクラス担任をやっていて、現在も非常勤講師として学校現場に携わっています。
学校と塾と家庭の連携を図り、子どもたちをより良い進路へと導いていけるように最善を尽くします。よろしくお願い致します。
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