テストで良い点数をとるために、少なくともテストに出る最低限の知識を「暗記する」ということが必要になってきますね。
でも、暗記しよう・暗記しようと思ってもなかなか記憶は定着しないもので、覚えよう・覚えようとするほど覚えられないのが、
この「暗記」というものです。
「暗記」の仕方にもいろいろな方法があるのですが、ここでは単純な記憶の定着方法について書いていきたいと思います。
みなさんは一度覚えた友達の名前は絶対に忘れないですよね。
友達の名前を覚えるというのも一つの「記憶」です。
勉強に関する「記憶」は難しいのに、なぜ友達の名前はおぼえられたのでしょうか?
これは実は単純に「回数」の問題です。
何度も何度も、毎日毎日その友達と関わってその友達の名前を呼んでいるからこそ、その友達の名前をしっかりと覚えていられるのです。
これは勉強も同じで、毎日毎日、何度も何度も、同じことを繰り返して覚えようとすれば間違いなくその知識を覚えられます。
要は努力して覚えようとしたかどうかということですね。
でも、「数」をこなせばいいのかといえば、実はそうではありません。
例えば、短期間(一週間)に100回同じことを繰り返しても、その時は完全に覚えられているかもしれませんが、
その後の復習をまったくしなかったとしたら、おそらく1年後にはほとんど忘れてしまっていると思います。
これは人間関係で置き換えるとよりわかりやすいのですが、
例えば一週間にめちゃくちゃ会って意気投合して名前もちゃんと覚えた人でも、その後二度と会うことがなく、名前を聞くこともなく時間がたてば、おそらく5年後には、はっきりとその人の名前を瞬時に思い出すことはかなり難しくなると思います。
そこで、みなさんが「暗記」を得意になるために実践してほしいこと。それは
一時的に何度も何度も来店するミーハー客ではなく、
常連になろう!!
ということです。
お店の人に顔や名前を覚えてもらうために毎日毎日店に通う必要はありません。
週に必ず1回とか、月に必ず1回とか、定期的に通えばいいのです。
それと同じで勉強も、毎日毎日闇雲に復習を行う必要はありません。
(中間・期末テスト等を短期記憶でその場しのぎで乗り越えたい時は別ですが…)
ある一定の決まった周期で同じことを繰り返せば、毎日何度も復習しなくても、より効率よく長期的な記憶を定着させることができるのです。
これは「エビングハウスの忘却曲線」という理論でも証明されているもので、
1回やったことを、次は「2日後」
その次は「1週間後」、その次は「1か月後」、
その次は「2か月後」にそれぞれ同じことを繰り返し復習すれば、
ほぼ「100%」の状態で記憶を保持できるとされています。
同じ復習をするにしてもそのタイミングが重要だということですね。
中学生は次は大事な期末試験を控えていますが、本番までに「記憶の定着率」を確実に上げていきましょうね。
リトルステップ 塾担当 渡部岳(わたなべがく)
投稿者プロフィール
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リトルステップで学習塾を担当している渡辺です。
高畑小学校→道塚小学校→六郷中学校→東京高等学校→明治大学政治経済学部。
大学では『都市政策』専門家の市川宏雄教授のもとでゼミ活動を行い、その中で大田区長に対して「大田区の外国人観光客向け観光プラン」の政策提言を行いました。また、文学部で教職員課程の教授でもある齋藤孝教授から2年間教育方法・授業論等を学び、その教えを基に現在教育活動を行っています。
2019年3月まで学校現場でクラス担任をやっていて、現在も非常勤講師として学校現場に携わっています。
学校と塾と家庭の連携を図り、子どもたちをより良い進路へと導いていけるように最善を尽くします。よろしくお願い致します。
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