中学生の中間テストが近づいてきました。そこで、今回は私が普段担当している「国語」の点数をアップさせるための勉強法をご紹介したいと思います。
①現代文
(1)文章を1回じっくりと読む
→まずはその文章がどのようなことを述べている文章なのか、おおまかな内容を理解します。そもそも文章の読み違いがあってしまっては問題の正解にはたどり着けないですからね。さらに、この段階で自分が読めない漢字や書けない漢字、わからない意味の単語に線を引いてチェックをつけておきます。
(2)わからない漢字や語句を調べて覚える
→漢字や語彙はそんなに大きな得点にはならないところですが、ここを落としてしまうと90点以上の高得点を狙いにいくことができなくなり、またそもそも国語の文章問題が苦手な人にとってはこれを落とすと10点代や1桁の点数を取ってしまう可能性が非常に高まる、小さいけれど非常に大切な部分になります。しっかりと定着させていきたいところです。漢字は5回以上練習する、語彙は自分で文章を作ってその言葉に慣れ親しんでいくということを行ってください。
(3)文章を最低3回繰り返し読む。
→どこに何が書いてあるのか、どういう論の展開で文章が進んでいるのかを、文章を見ずとも頭の中で再構築できるようになるまで、ひたすら文章を読み続けます。理想は自分がその筆者の立場になりきれるくらいになることです。そうすると、問題を見たときに「この問題の答えはその直前の文章でこういうふうに言っているからこれが正解になる」とか「この文章全体の筆者の意見・考えはこうだから、これが答えになることはありえない」といったことがわかるようになってきます。このように問題を解くことができるようになれば、現代文の問題の正答率が上がることは間違いなしです。
②古文
(1)古文単語を覚える
→まずは古文単語を知らなければ文を読むことができないので、何度も繰り返し読んだり書いたりして覚えていきます。最低5回は繰り返して暗記しましょう。
(2)文章を5回繰り返して読む。
→古文を何度も繰り返し読むことで古文に対する苦手意識を消しつつ、その文章に書かれている内容や教訓などを正確に読み取っていきます。こちらもたいてい5回繰り返して読めば頭の中に内容が正確に残るはずです。
(3)文法・現代語訳・歴史的仮名遣い等を細かくチェックする
→中間・期末テストで出てくる古文で問われる文法や意訳の問題はだいたいどこが出てくるか決まっています。問題集やノートでしっかりと確認し、同じ問題を最低5回は繰り返して練習し、確実に点数がとれるようにしておきましょう。この種の問題は現代文でいう漢字や語彙の問題と同じくらいの重要度があります。
③文法問題
毎回テストで出てくるとは限らないが、出てくると非常に厄介なのが文法問題です。でも文法は一度身につけてしまえば何度でもテストで使いまわしができる非常においしい問題ではあります。しっかりとマスターしておきたいところです。
抑えるべきポイントは
(1)品詞を知る
→すべての言葉は必ず何かしらの品詞に分解されます。品詞とは「名詞」とか「動詞」とか「形容詞」などのことです。まずはどういう単語が何の品詞にあたるのかという特徴をつかみ、すべての言葉を正しく品詞分解できるようにしましょう。例えば動詞は言い切りの形が「ウ段音」で終わる、形容詞の言い切りの形は「~い」で終わるなどです。これができることが文法の基礎になり、ここをマスターできれば文法の知識を80%完成させたも同然になります。
(2)各品詞の使い方・使われ方を知る
→活用形・活用の種類・文節の区切り方・品詞ごとのさらに細かい種類分けなど、文章の中で品詞はどのような使われ方をすることがあるのかを、一つ一つ確認してマスターしていきましょう。
(3)練習問題をたくさん解く
→基本的な文法の知識を身につけたらあとはひたすら問題を解いてきます。これも同じ系統の問題を5回繰り返してやっていると自然とすらすらと問題が解けるようになっていくはずです。そしてこの段階になれば自分が文章を書く際にも、いちいち文法や文のつながりを意識しなくても無意識に筋の通った文章を書けるようになるはずです。
国語という科目は、日本人だから普通に読めば解けるだろうという錯覚に陥りがちで、なおかつ普段使っている日本語をどう勉強したらよいのかもわからないことが多く、勉強しづらい科目ではあります。だからこそ「国語」を苦手とする人も多いのでしょう。
でも国語は、できるようになればほかの科目の点数を上げるのにも非常に効果のある科目です。ぜひ今回取り上げた国語の勉強法を参考にして、国語という科目にもっと比重を置いて勉強していってほしいと思います。
リトルステップ塾担当 渡部岳(わたなべがく)
投稿者プロフィール
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リトルステップで学習塾を担当している渡辺です。
高畑小学校→道塚小学校→六郷中学校→東京高等学校→明治大学政治経済学部。
大学では『都市政策』専門家の市川宏雄教授のもとでゼミ活動を行い、その中で大田区長に対して「大田区の外国人観光客向け観光プラン」の政策提言を行いました。また、文学部で教職員課程の教授でもある齋藤孝教授から2年間教育方法・授業論等を学び、その教えを基に現在教育活動を行っています。
2019年3月まで学校現場でクラス担任をやっていて、現在も非常勤講師として学校現場に携わっています。
学校と塾と家庭の連携を図り、子どもたちをより良い進路へと導いていけるように最善を尽くします。よろしくお願い致します。
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