『えんとつ町のプペル』(幻冬舎/にしのあきひろ 著)
お笑い芸人のキングコング西野亮廣さんが書いた絵本『えんとつ町のプペル』を読みました。
この本は、煙突だらけで黒い煙に覆われていて青い空を全く知らない人たちが住む町のお話です。
主人公のプペルは体中がゴミでできているゴミ人間で、異臭を放っていて、周囲の人たちはどんどん離れていきました。
プペルの友達のルビッチは、空が全く見えない世界で「煙の上にはホシがあるんだ」と信じていたことで、周囲からバカにされていました。
しかし、最後はプペルがルビッチを煙の上の世界に誘い、2人できれいなホシを眺めて、「たった1人でも信じること」の大切さを実感するのです。
この絵本を読んで、思い出したある話があります。
それはあるゾウとノミの話です。
あるゾウは、子どものころに足に鎖をつなげられていました。そのゾウは、そこから逃げ出そうとして必死に足を動かしますが、鎖でつながれているため逃げることができません。
しばらくの間はそれでも頑張って逃げようとしますが、鎖を外すことができず、しまいにはあきらめてしまいました。
そのゾウはやがて大きなゾウに成長しました。これだけの大きさになれば簡単に鎖を外して逃げることができるはずです。
しかし、そのゾウは、自分から鎖を外そうとは決してしませんでした。
あるノミがいました。そのノミはある時、高さ50センチメートルほどの箱の中に入れられました。
ノミは通常2メートル近くジャンプすることができるそうですが、箱の中に閉じ込められたそのノミは、どんなに高くジャンプしても、天井に邪魔をされて高くジャンプすることができませんでした。
何度も何度も高くジャンプしようと試みましたが、やがてそのノミは天井があるギリギリの50センチメートルしか飛ばなくなりました。
その後、その箱が取り除かれました。これで自由に2メートル近くジャンプをすることができるはずです。
しかし、そのノミは、箱がないのにも関わらず50センチメートル程度しか飛ぶことができなかったそうです。
このゾウとノミの話に共通することは何かわかりますか?
それは、周囲からの働きかけによって自分の限界を決めてしまっているということです。
これは人間の世界でも同じですね。
誰かから批判されたり、「無理だ」と言われたり、叩かれたりして、「自分はダメなんだ」と思い込んで、自信を失って、自分の限界を定めてしまうことが往々にしてあると思います。
でも、そのことは非常にもったいないことです。
全ての人には無限大の可能性があります。
その可能性を、周りの人たちの判断によって狭めてしまうのはとても残念なことです。
『えんとつ町プペル』のルビッチは周囲からの批判に屈することなく、可能性を信じ続けていたからこそ、不可能といわれていた「ホシを見る」ということが可能になったのです。
みなさんも勇気をもって、自信をもって、周りからの批判に屈することなく、自分の限界に日々挑戦していきましょう!!
『信じぬくんだ。たとえひとりになっても。』
(『えんとつ町のプペル』より)
『えんとつ町のプペル』はネット上でも無料で読むことができるので、ぜひ一度読んでみてください。
リトルステップ 塾担当 渡部岳(わたなべがく)
投稿者プロフィール
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リトルステップで学習塾を担当している渡辺です。
高畑小学校→道塚小学校→六郷中学校→東京高等学校→明治大学政治経済学部。
大学では『都市政策』専門家の市川宏雄教授のもとでゼミ活動を行い、その中で大田区長に対して「大田区の外国人観光客向け観光プラン」の政策提言を行いました。また、文学部で教職員課程の教授でもある齋藤孝教授から2年間教育方法・授業論等を学び、その教えを基に現在教育活動を行っています。
2019年3月まで学校現場でクラス担任をやっていて、現在も非常勤講師として学校現場に携わっています。
学校と塾と家庭の連携を図り、子どもたちをより良い進路へと導いていけるように最善を尽くします。よろしくお願い致します。
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